自分を知って自分に還って自分を生きる場所ーそれがキャリコン養成講座「さくら組」



キャリアコンサルタントの鈴木さくらです。


年間を通してリカレントにてキャリアコンサルタント養成講座を担当していまして、先日相次いで11月受検の2クラスが修了しました。1つは通学クラス、もう1つはオンラインクラスです(写真は通学クラス)。


私はキャリアコンサルタントが天職だと認識していて、なかでもこの養成講座の講師の仕事は私のソウルワーク。様々なクラス編成があり、短いクラスだと3ヶ月、長いクラスだと約半年を共に過ごします。もうなんていうか、1回1回の出会いの大きさといったら、エネルギー量といったらハンパない笑。


受講生さんは「国家資格キャリアコンサルタントを取得したい!」という明確なゴールをもって、多くは、というよりほぼ全員、「ここは資格を取るために受講する場所なんだ」という意識で、最初は受講します。


でも、ここでとても不思議が現象が起きます。


それは、「資格取得のために受講したはずなのに、気づけば自分が望んでいたように自分自身が変われて、人生が変わった」という声が多く寄せられること。(※もちろん人によって程度は様々です)


今回も、受講生さんに様々な変化が起きました。ある人は「受講前は自信が持てなくて、自分のことが嫌いだった。でも、今はあのときよりも自分を好きになれた」、またある人は「死ぬまで埋まらないと思っていた心の大きな穴が、この講座をきっかけに埋まった」、またある人は「転職の決心がやっと固まった、現職を辞める」、またある人は「自分の未来に不安を感じていたけれど、やれるところまでやってみようと心が軽くなって希望を持てた」などなど・・・。


ミラクルのように見えますか?


ミラクルのように見えるのだとしても、もちろん講師が起こしているミラクルではありません。私はただ必要なことを伝え、TAや受講生さんと一緒にこの場を作っているだけです。


では、どうしてこんな変化が起きるのでしょうか。以下の3つについて、一つずつ見ていきましょう。




◆傾聴のパワフルさを体験して本心に気づけるから


受講生さんのほとんどは、これまで傾聴してもらった経験がありません。


「こんなことが起きて、このときこう感じて、こんな気持ちだった」・・・このようなことを何のジャッジもされず、最大の味方になって一切否定せずに肯定的に受容し、好意的な関心を寄せてくれて、「うんうん、そんな風に感じたんだね」と共感的に理解してもらい、話題を途中でかっさられることもなく、最後まで自分の話をぜんぶ聴いてもらうという傾聴をはじめてここで経験します。


傾聴はとてもパワフルです。これは経験した人にしかわからない。


こんな風に聴いてくれると、自分が本当はどうしたかったのか、そんな本心がおぼろげながら見えてきます。


講座の演習では、自分の話をする機会が多々あるので、「この先のキャリアをどうしようか」とモヤモヤを抱えている受講生さんは、少しずつ自分の本心に気づいていきます。


忙しい日常では、受講生さんは常に何かの役割を複数担っています。その役割をこなすのに精いっぱいで、自分のことはいつも後回し。でも、講座ではそれらの役割をいったん横において、個人に戻って傾聴してもらうという経験を通して、自分の本心に気づいていくことができるのです。




◆自分への理解が深まるから


キャリアコンサルティングでのクライエントへの支援で最初にあるのは、「自己理解への支援」。


私たちはある程度生きていると、自分のことはわかっていると思いがち。ですが、「自己探求が趣味で24hやってます!」という人以外は、案外わかっていません笑。わかっていても、大概は表面的なことです。


でも、深い自己理解こそ人生において大事だと断言できるくらい、ものすごく大事。自分が何者か、自分がどんな人間なのか、何を大切に生きていきたいのか、自分をどう認識しているのか、何をしたいのか、何をしたくないのか、何に価値を置いているのか、どんな経験をしてきて何を学んできたのか、自分を大切に生きているか。


さらには、意識や思考のクセがあったこと、自分の気持ちを見て見ぬふりしていたこと、頑張りすぎてきた理由、弱さの正体や自分をゆるしてこなかったことなど。


自分への理解を深めると、自信は外から身に着けるものではなく、また誰かと比較して認識するものでもなく、自分自身に対する信頼なのだとわかります。「何があっても大丈夫。だって私はここまでこうしてなんとか生きてこれたのだから」「私は私のままでいいんだ、だってこれが私なのだから」。


自分への理解が深まり、否定せず、自分を少しずつ認めてゆるしていくことで、自分への意識が変わっていきます。




◆自分らしさを取り戻せる場所だから


キャリアコンサルタントとして習得するスキル(マイクロカウンセリング技法)を学び、ロープレで何度も練習します。プロとしてキャリアコンサルティングをするのであれば、丸腰ではできませんものね。プロとして必要な道具はちゃんと揃えて、磨いていかないといけません。また、試験対策講座では、論述など「こんな風に解答する」ということはお伝えします。ですが、どれもテクニックは教えません。


テクニックなんて皆無だし無意味で、私が意識をしていることは、受講生さんが「自分を知って、自分に還って、自分を生きる」、そんな時間を提供し、そんな場所をTAや受講生さんと一緒に作っていることです。


カウンセリングとキャリアの様々な理論家に登場してもらいながら、理論を絡めつつ、また講師自身の経験談も踏まえていろんな角度からお伝えし、受講生さんが自分について考え、自分自身を感じて、どう生きていきたいか、そんなことを毎回毎回巡らせる時間と場所づくりを心掛けています。




◆いつだって旅立ちのときは切なくて、悦ばしい


講座を通して受講生さんの変化を目の当たりにし、最後の講座では、受講生さんからたくさんの言葉のプレゼントをもらいました。これぞ数か月にわたる講座の醍醐味ですし、講師冥利に尽きますね。


資格に合格することがゴールではありますが、この講座の副産物はどれも珠玉の数々です。


受講生さんとの出会いによって、講師も大いに学び、成長させてもらっています。修了はいつだって切ないけれど、心からの感謝の気持ちを込めてよろこばしい旅立ちを祝福したい。そして、資格を取得して同じキャリアコンサルタント仲間として、切磋琢磨できる日を今から楽しみにしています。


(おしまい)