国家資格キャリアコンサルタントの草の根活動からムーブメントを起こす
ソウルワーク・リーディング®鈴木さくらです。
先日、こんな素敵な会に呼んでいただきました。
実は、昨年から国家資格キャリアコンサルタント養成講座に携わらせていただくようになり、先日はこの7月に受験したクラスの受講生さんが同期会をするということで、関わった先生方とともに参加させてもらいました。
昨年、実は私自身の仕事の流れがこれまでとは大きく変わりました。
変化変容の最中、一時は痛みが伴ったものの、「これはきっと脱皮せよ、あなたを必要としている次のステージへ上がれよ、というメッセージなのだな」とわかっている自分にも気づいていて、以前の私だったら不安に感じるところを今回は自分を信頼して、不安なく、そのプロセスを進んでいたのですよね。
そうしたら・・・
変化変容の前には想像もしていなかった好き出会いにたくさん恵まれました。
その一つが、国家資格キャリアコンサルタント養成講座の受講生さんたち。
私自身、養成講座の講師として関わる中で学ぶことが本当に多く、これこそ私のソウルワークなのだな、進むべき正しい流れに乗っているのだなと携わるたびに実感しているところです。
(講師陣、素敵なお花をそれぞれの講師のイメージでいただきました。
なんてうれしいお心遣い・・・私のイメージはピンクなのだそう)
受講生の近況の数々
このクラスは昨年10月からスタートして、今年3月まで約半年にわたる受講期間でした。
社会人の自主的な学びは、それぞれ役割や仕事があるなかで、いかに効率よく時間を捻出するか・・・がそれぞれに悩むところ。
それに、若い学生時代とは違って、エイジングとともに明らかに脳細胞が減って記憶力が低下していく中で、長期記憶をどう保つか・・・も大いに悩みの種。
ですが、初めは慣れなくても、徐々に自分なりのペースが掴めてきて、最終的には80%ほどの合格率を叩き出していました。すごいなあ・・・!
受講生皆さんの近況とともに、「今後はこういう風にキャリアコンサルタントとして仕事をしていきたい」という未来の望む姿も聴かせてもらいました。
受講生の中には、キャリアコンサルタントの勉強をしたからこそ、さらに学びを深めていきたいという方も現れ、通信制の大学に通う方やメンタルヘルスの方面で学びをスタートするという話も出ていました。なんたる向学心・・・すごすぎる!
(何かを力説?しているところ)
国家資格キャリアコンサルタント10万人養成計画は始動したものの
日本では2025年までの養成目標として「キャリアコンサルタント10万人養成計画」が始動。2015年秋には法案が可決し、2016年4月より「国家資格キャリアコンサルタント」が新たに誕生しました。
キャリアコンサルタントの数は今後も増えていきますが、受け皿としての活躍の場はそれに伴って十分あるのか?と言われると、まだまだ不十分です。
厚労省は企業領域においてキャリアコンサルタントを導入していきたい意向があるようですが、私の知る限り、現時点の企業では「キャリアは大事だよね」という認識は高まってきたものの、せいぜいキャリア研修どまりで、企業内外キャリアコンサルティングを導入している企業はほとんどありません。
労働力がどんどん減って、とくに中小企業は優秀な人材の流出が経営問題に発展していくことだと自明になっているにもかかわらず、です。
導入が進まない理由としては、キャリアコンサルティングとは何か、キャリアコンサルタントが何をする人なのか、というのがまだまだ認知度が低い状況なのですよね。
そもそもカウンセリングやコンサルティング文化が乏しい日本では、悩んだ時にはまずは友人、家族、恋人、同僚あたりに相談をしてみる・・・というのが圧倒的に多い。
ですが、その多くは、良かれと思って相談相手の経験に基づくアドバイスをされて、四方山話に終わってしまう・・・と根本解決にはならないことがほとんどです。
お金を払って、カウンセリングやコンサルティングを通して悩みを自ら解決していくという文化を有資格者である私たちがもっと広めていく必要があるし、キャリアコンサルタントは何者なのか、キャリアコンサルティングは何をしてどういう効果があるのか、その認知を広めていく役割を担っていると思います。
そうすれば、もっとこの日本という国は活力ある国になるのだろうな、と思っています。
そして、資格すべてに言えることですが、キャリアコンサルタントが量産されるだけではなく、質の高さもしっかりと担保していく義務が私たちにはある。改めて、襟を正した気持ちでした。
有資格者の任務
先日の会で先生がおっしゃっていましたが、「がっぽり儲けなくていいけど、稼げるキャリアコンサルタントになる」ことは大事。すごく同感。
変な掲示板的な口コミサイトなどで「キャリアコンサルタントは食えない」なんてまことしやかに囁かれていることを知るたびに、哀しい気持ちになります。
そんなことないよ~!
そういうこと言うの、やめて~!
なりたい人がいなくなるじゃないの~!
と私は言いたいのですが、認知度が低いことを考えると、そう囁きたくなるのもわからないでもない。
有資格者がコツコツと啓蒙活動をしていく必要があるのだな、とここでも改めて感じます。
啓蒙活動は草の根活動ですが、それでも、その活動の母数が増えていけば、小規模の草の根活動ではなくなる。小規模の草の根活動を継続すれば、やがて、それは大きなうねりとなり、ムーブメントに繋がる。
今、私の脳裏にはガンジーの姿が浮かびました。
これから続々増えていく受講生の皆さんと一緒にムーブメントを起こしていきたいなと、そんな未来のビジョンを感じた、しあわせな同期会ナイトでした。