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自分を語ることは、自分自身を知って理解を深めること






キャリアコンサルタントの鈴木さくらです。


先日、リカレントでのキャリアコンサルタント養成講座3月受検クラスが修了しました。8月から始まったので、4ヶ月ほどの期間です。始まったときには夏で、修了するときは冬。3シーズン毎週1回は会っていましたが、終わってしまうとなんだか本当にあっという間でした。


ラストの授業では素敵な寄せ書きとともにプレゼントまで(涙)。受講生さん一人ひとりのこれまでの成長過程が思い起こされます。


今回のクラスの受講生さんは専業主婦の方から育休中の女性、平日休みの会社員、休職中の会社員、定年退職してここからセカンドキャリアを進まれる方々など、毎度のことではありますが、20代から60代まで実に多種多様なメンバーで構成されたクラスでした。


キャリアコンサルタント養成講座は国家資格取得のための講座ではあるものの、たとえば同じ国家資格である宅地建物取引士(宅建士)や国内・総合旅行業務取扱管理者(一度も活用されずになぜか私も持っている)、一級建築士などの資格講座とは異なる特徴があります。


それは・・・「人生道場」だということ笑。


え、どゆこと?




◆自分自身を語る問いが四方八方から飛んでくる


受講生さんは様々な転機(トランジション)を迎えて受講している方が多いです。30年以上この「頭・体・心」という肉体を使って人間関係を構築しながら生きていれば、なにかしらの転機に遭遇しますよね。


その転機は、キャリアの転機ともいえますね。キャリアに興味がある方は、やっぱり自分自身がキャリアに悩んだことが多い。


自分のそういう悩んだ経験が活かせるかなと思って受講する方もいらっしゃいますが、受講してみると、想像していた講座と違う。人によっては「だいぶイメージと違う」と感じる方も笑。


その一つは、カウンセリングやキャリアの各理論を学ぶ過程は自分事に置き換えて自分を振り返る時間となったり、ロープレで様々な面談スキルを身に付ける過程が自分を知る時間となったり、つまり自分を知る時間、理解を深める時間が存分に用意されているということです。


講師は「あなたにとっての人間観ってなあに?」「あなたにはどんな自己概念があるの?それはどう培われてきたの?」「信頼するってどういうこと?」「キャリアを自分の言葉で表現してみて」「感情に良い悪いってあるの?」などなど様々に問いかけます(いろいろな講師がいますので、あくまで”私は”という意味です)。


それらの質問を考え、言葉を紡ぎ出して答えていくこと、その言葉を感じながら話していくことは、まさに自分自身を語っているにほかなりません。


私たちは年齢が上がれば上がるほど、たくさんの役割を担います。でも、この受講時間ではいったん日頃の役割を横において、自分だけの時間にしてもらいます。


自分自身に丁寧に向き合いながら、自分を感じる時間。


ある意味、とても贅沢な時間とも言えますね。贅沢な時間を存分に使ってもらって、自分を知っていくことの楽しさや有意義さを味わってもらうことを私は大切にしています。




◆人生道場卒業後は


それぞれのキャリアストーリーがそこかしこで展開されていくこの講座が終わるとき、受講生さんそれぞれのフェーズにおいて、いろんな収穫や変化があるようです。


「授業中、先生の一言一句の愛のムチは、正に気持ちに焦点に当てることの大切さを自身で体現することができ、人生の正午の針を自らの手で進めることができました。」

「キャリコン勉強だけでなく、アウシュビッツの話や『夜と霧』など、人生を豊かにしてくれる内容が身に染みました。」

「これまでの人生の中で深く自分を見つめ直す時間となり、大きな気づきと学びを得られたことは、私にとって一生の宝物になったと思います。」


愛のムチって笑。


受講生さんの内省力は講座の進行とともにどんどん深まっていきます。過去の点と点が線になる瞬間のあの安堵感に立ち会えるのは私のよろこびでもあります。


(※誤解のないようにお伝えしますと、もちろん厚労省のカリキュラムにしっかり沿って講座を運営しております)


人生道場を卒業していくのは淋しくもありますが、キャリアコンサルタントの資格に合格して、同じ有資格者として一緒に研鑽できる日が今から楽しみです。


(おしまい)






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