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社会人が第一志望大学院一般入試を受験して合格した方法②~勉強編~

  • 執筆者の写真: sakuravivalavida
    sakuravivalavida
  • 2025年12月25日
  • 読了時間: 8分

更新日:2025年12月26日


前回は、「時間編」として、大学院受験決意までの経緯やスケジュール、仕事と勉強をどう実現させたのかという24時間の時間の使い方をお話しました。


今回は、実際の受験勉強について。なかでも専門科目の受験勉強法についてお話します(受験科目は英語もありましたが、正直英語は本当にギリギリだったと自覚していて、共有できる内容がないため)。



敵を知り己を知れば


ここからの話はあくまでわたしの勉強方法で、院試受験する人全員に当てはまるわけではないと思いますので、「こういうやり方もあるんだ」程度に参考にしていただければ幸いです。


孫子の「彼を知り己を知れば百戦危うからず」という教えがあります。「敵と味方、双方の状況をよく理解していれば、何度戦っても敗れることはない」という意味で、相手(敵)と自分(味方・己)の両方を深く理解することが成功の鍵。ということで、まずは相手をよく知ること。受験もキャリアコンサルティングも同じですね。


さて、相手を知る・・・リサーチすべきは過去問。過去問を取り寄せたのが、2024年11月。

どんな問題が出されるんだろうとドキドキしながら取り寄せました。早速、内容確認。ぱっと見、さっぱりわからない・・・落ち着いてじっくり読んでみても、ぜんぜん答えられない・・・なにこれ、わたし答えられるようになるの?・・・と、焦りが煽りまくられた瞬間です。と同時に、これじゃいかん!勉強しないと受からないわ、これ!とスイッチが入った瞬間でもあります。


過去問をリサーチすると、少し前に試験内容が変更された痕跡が。以前は、専門用語を説明する問題もありましたが、ここ数回はそれがなくなり、小論文2題形式に変更。ということは、おそらくこの形式が次回も続くだろうと予想してみる。うち1題は専門知識がないと絶対に答えられない問題、もう1題は専門知識がなかったとしても答えられるかもしれない問題。


時間配分を考えてみる。2題で90分なので、単純計算で1題45分。問題文を読み⇒どう解答するかを考え⇒その内容の構成を考える・・・と、ここまで10分。1600~2000文字くらいのボリュームを30分で書きまくる。ラスト5分で見直しをすると、計45分。これが2題。なるほど、こんな時間配分なのか・・・相当エネルギー使いそうだな、こりゃ・・・


つぎに、己を知る・・・今年に入ってからわたしはどうやら右が五十肩になったようで、肩というより腕が痛い状態が続いていました。わたしの利き手は右。人間はすべてつながっていますから、文字を書くときにも無意識に腕を使っていて、痛いから腕をかばうように文字を書くようになってしまい、かつてのような安定感のある文字が書けなくなり、不安定な文字になってしまいました。さらには文字を書くスピードが格段に下がりました。指だけで文字を書こうとすると、指と手の負荷がかかって痛くなる。どう書いても、書くたびに手も腕も痛い。とにかく書くことが億劫でしょうがなくて、文字を書きたくない。


という状態だったので、時間との勝負である試験に身体問題での不安が募りました。単純計算でいくと、上記のような時間配分だけど、きっと本番は緊張もあるし、書くスピードも遅いから、予想通りにはいかないだろうな、と。


本番を考えたときに、これ以上悪化させたくなかったので腕や手の温存は必須だと考えました。これまでの試験勉強だと「書いて体で覚える」というのがわたしの定番だったのですが、負荷をかけることを止めました。つまり、書かずに試験勉強をすることにしたのです。初の試みでした。


後述するように、「書いて試験勉強する」ことは五十肩でなかったとしても身体疲労を起こさせるうえに、意外と記憶に残らない。この方法は「よろしくない」という社会人受験生体験談も見たので、少し安堵しましたし、結果的に変更して「吉」と出たと思います。



自作テキストで試験勉強


大学院を受験する際、受験生のみなさんは専門科目のテキストや問題集はどうしているのでしょうか。

メジャーな専門科目、たとえば理系なら数学や物理、人文科学系なら心理学とか?ならば問題集はあるのですが、なんせ私の志望研究科は死生学・宗教学・スピリチュアルケアといった分野になり、人文科学系に入るものの、だいぶメジャーではない・・・探してもそのたぐいの問題集は見当たらない。


チューターの元受験生に聞いてみるも、その方の受験時と出題形式が変わってしまったので、参考になる点はあるものの、ちょっとちがう・・・


そんななかで、ひとまず死生学に関する入門テキスト的なものを見つけ、代表的かつ基本的な知識を習得しました。たとえば、こちらの『死生学』シリーズ『講座スピリチュアル学』シリーズから基本的な全体像をつかみました。


ただ、受験用のテキストや問題集ではないので、ここから工夫をしていく必要がありました。そこで、これらの本や、グリーフケア研究所の授業で配布されたこれまでのたくさんのレジュメを活用して、死生学やスピリチュアルケアに関するキーワードや諸理論をピックアップして、その説明書きを自作しようと試みました。


そこで、大いに活用したのがchatGPT。死生学やスピリチュアルケアに関するキーワードや諸理論についてその説明をchatGPTにさせました。わたしからの質問も相次ぎ、理解を深めます。ですが、それを鵜呑みにするのはキケンなので、裏どり(正しさの検証)も自分で同時に行います。説明で出てくる中にまた新たなキーワードや理論家がいたら芋づる式に出して、同様のことを行います。これとこれが繋がるなとか整理をしつつ、これを繰り返し繰り返し・・・すると、このような自作テキストができました。



こんなかんじ。自分でも書き込んでいきます。




さらに、キーワードや諸理論に関する、小論文を基礎編、社会問題編、批判的視点編の3つのテーマで設問と解答例(1500文字)をchatGPTに出させて、理解を深めていきました。




また、過去問を参照に上記のようなケーススタディを含む文章形式での小論文でも、設問と評価観点、解答例をchatGPTに作成させて、いろいろなケースにあたって応用できるようにしました。


様々な小論文に慣れておくことで、覚えるのではなく、自分のなかでのバリエーションを増やしました。小論文の文章構成、活用理論、理論展開、どこに着地させるか等を自分で組み立てられるように勉強しました。


大学院入試での専門科目では、大学入試のように暗記して答えさせるよりも、理論をどのように展開していくか、応用できるか、論理的な根拠をもとにクリティカルに論じられるか等々見られることが多いようです。解答の自由度が高い分、思考力も見られていると思います。




画像のようにこの分厚い4センチファイル全部、自作した専門科目のテキストです。項目分けしている内容すべてが専門科目になるわけですが、本当はもう少し細かく項目分けしたほうがよかったかもしれませんね。


でも、こんな風に自作テキストができあがっていく様子は「わたし、勉強してる」感が目に見えてわかるので、ちょっとした達成感も得られ、手間暇はかかりますが作ってて楽しかったです。



とはいえ、どう覚えて理解したのか


この分厚い自作ファイルは作っておしまいではないので、それをどう活用したのか。前述のように書いて覚えて理解する方法はやめたので、代わりにどうしたのか。ここが肝心なところ。


それはですね・・・「ひたすら誰かに教えるかのように声に出して説明した」です。


受験勉強はとにかく忘却曲線(独心理学者エビングハウス)との闘いですよね。「院試勉強で、覚えて理解するにはどうしたらよいか」をリサーチすると、出てきたのは「とにかく誰かに説明すること」でした。なるほど、ラーニングピラミッド(米国教育心理学者エドガー・デール)ね、たしかにそうだわ!学習の定着には、誰かに教えることが一番定着しますね。ラーニングピラミッドの頂点に立つ「人に教える」は、学習定着率90%とか。わたしは講師業もしているので、このやり方は経験から裏付けされています。説明できないのは、覚えてもいないし、そもそも理解していないからですよね。


そこで、朝4時に起きて一人何役もやるという一人劇場のスタートです。


先生「はーーい、時間になりました。みなさん、おはようございます。今日も元気に授業スタートしましょう。よろしくお願いします!」


生徒「さくら先生、おはようございます!よろしくお願いします!」


先生「では今日は、まず前回の復習から。ケネス・ドーカの公認されない悲嘆について、説明できる人いますか?」


生徒「はーい!」「はーーい!」「はーーーい!」


先生「木村さん、お願いします」


生徒「はい、公認されない悲嘆とは社会的に認められず、その悲嘆が周囲から理解や支援が受けづらい悲嘆のことを言います。具体的には・・・」


~~


生徒「先生、質問です。今の部分、ちょっと理解が難しかったので、もう一度お願いできますか?」


先生「もちろんです、じゃあ違う例を入れて説明してみますね。たとえば・・・」


みたいな笑。


イメージとしては、生徒10名クラスで教えているという想定です。生徒10名からいろんな突っこみや質問が入り、先生と生徒の掛け合いが活発になされるというクラス。だから、一人何役もやるんです。


はたから見たら、怪しさてんこ盛り。ですが、この効果は抜群だと思いました。まず、声に出しているので4時起きでも寝ない。つぎに、座らなくてもいいので、立ちながら、歩きながらできます。そして、なんとなく全身運動している感じがして健康的(わからんけど)。さすが、ラーニングピラミッド。


これは院試だけではなく、そのほか資格試験勉強でももちろん活用できます。10名クラス想定の一人劇場、おすすめです笑!


では、次回「知能編」がラスト3回目。どうぞお楽しみに!

(おしまい)



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